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糖尿病について

 糖尿病とは、インスリンの作用が十分でないためブドウ糖が有効に使われずに、血糖値が高くなっている状態のことです。インスリンは血糖を細胞内へ取り込み、血糖値を下げ、エネルギーへ変える唯一のホルモンです。

 血糖値の高い状態が続くと、次のような症状があらわれます。しかし、軽症の糖尿病の場合、自覚症状がみられないことが多く、診断、治療が遅れることがあり、サイレントキラーと呼ばれています。糖尿病は初期から動脈硬化が始まると言われており、知らず知らずのうちに進行しているかもしれません。

●尿の量が多くなる(多尿)

糖は尿に出るときに、同時に水分も一緒に出すために尿の量が多くなります。

●のどが渇いて、水分をたくさん飲む(口渇、多飲)

多尿のため脱水状態となり、のどが渇き、水分をたくさん飲みたくなります。

 

●体重が減る

糖が尿に出るために、体のたんぱく質や脂肪を利用してエネルギー源とするためたくさん食べていても徐々に痩せていきます。

●疲れやすくなる

血糖をうまくエネルギーとして使用できないため、エネルギー不足と体重減少により疲れを感じやすくなります。

 患者さんによって経過は異なりますが、早期に食事や運動で血糖コントロール可能な場合があります。しかし、病態が進行すると血糖は下がりきらず、内服薬さらにはインスリン注射による治療が必要になっていしまいます。
 また治療によって血糖値がほぼ正常にまで改善しても、糖尿病そのものが治ることはありません。治療を中止すると、再発やリバウンドを起こし、急激に重症化することもあり、定期的な検査と治療を続けることが大切なのです。

 高血糖状態が長く続くと、合併症が起こる可能性が高くなります。治療をきちんと行い血糖コントロールをすることで、新たな合併症が起こるのを防ぎ、また、起きてしまった合併症の進行を抑えることができます。

細小血管合併症

〜神経、目、腎臓(し・め・じ)〜

細い血管にみられる糖尿病に特徴的な合併症です。

「糖尿病の3大合併症」と呼ばれることもあります。しめじと覚えましょう。

*糖尿病網膜症

網膜の血管が障害され、目のかすみ、視力低下などがあらわれ、症状が進むと失明してしまうこともあります。少なくとも年に一度は眼科の検査を受けましょう。日本での後天的失明の原因第一位は糖尿病です。

 

*糖尿病性腎症

糖尿病により腎臓の働きが悪くなると、血圧が上昇する、尿中にたん白が出る、体がむくむなどの症状があらわれます。さらに症状が進むと、血液中に老廃物がたまり、腎不全や尿毒症など生命にかかわる重篤な症状を引き起こします。このように慢性に経過する腎臓病のことを慢性腎臓病(CKD)といいます。
なお、腎不全になってしまうと、人工透析を受ける必要が出てきます。透析導入の原因の第一位は糖尿病性腎症です。

 

*糖尿病神経障害

神経が障害され、信号がすばやく体のすみずみまで伝達するという働きが低下します。手足のしびれ、ほてり、痛みなどがあらわれます。
一方、足の感覚が麻痺して、傷があったとしても気づかずに放置してしまい、足の潰瘍や壊疽になることもあります。足は清潔に保ち、常に注意を払うようにしましょう。

 

大血管合併症

〜壊疽、脳卒中、狭心症(え・の・き)〜

脳、心臓、足などの大きな血管の病気である動脈硬化により起こる合併症です。す。動脈硬化は糖尿病があると進行しやすくなり、より生命に深刻な合併症を引き起こす原因になります。また、脂質異常症、高血圧、喫煙、肥満、加齢なども動脈硬化の危険因子ですので、血圧やコレステロール値などの検査も定期的に受け、血糖のコントロールに加えて、コレステロール値や血圧、肥満の改善、禁煙に取り組みましょう。

 

●脳卒中

脳卒中の代表的なものは脳梗塞脳出血、くも膜下出血です。脳の血管が詰まるタイプの代表が脳梗塞で、脳の血管が破れるタイプの代表が脳出血です。そのうち、糖尿病患者さんに多いのは脳梗塞です。手足の麻痺やろれつが悪くなる、言葉が急に出なくなる、ものが二重に見えるなどの症状がみられ、重症の場合は生命に関わります。治療後も後遺症が残ることもあり、患者さんはもちろん、ご家族の生活にも影響を及ぼします。以上のような症状がでたらすぐ医師の診察を受けましょう。
 

狭心症、心筋梗塞

 心臓の筋肉(心筋)に栄養や酸素を送る血管(冠動脈)の動脈硬化で起こってくる病態です。動脈硬化病変が血管を狭くしている病態が狭心症で、階段を登ったり、重いものを持ったりした時に胸や背中、のどの不快感や痛みを生じます。この動脈効果病変が破裂し、急激に血栓(血のかたまり)ができることで完全に詰まってしまう病態を心筋梗塞と言います。発症時病院への搬送が間に合わず、そのまま死に至ってしまう方も少なくありません。カテーテルやバイパス手術など治療をおこなっても、酸欠で死んでしまった心臓の筋肉は治ることはなく心臓の働きが著しく低下し、後遺症としてその後心不全や不整脈をくり返す可能性があります。

末梢動脈性疾患、閉塞性動脈硬化症

 足の血管の血流が悪化することで起こります。足やふくらはぎが痛くなり運動ができない、休みながらでないと歩けない(間欠性跛行(かんけつせいはこう))などの症状があらわれます。生活の範囲も制限され、外出しなくなってしまいます。さらに症状が進むと、潰瘍や壊疽を起こしてしまい、足を切断しなければならない場合もあります。切断をしても、血管が詰まっている状況を改善しなければ、傷をなおすための血液が足らず、治りきらないこともあり致命的となる場合も少なくありません。普段から衛生的にし、知らず知らず傷を作らないように注意深く観察しておく必要があります。