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甲状腺外来

​ 甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)、甲状腺機能低下症(橋本病など)についても血液検査、超音波検査が可能です。

バセドウ病

 バセドウ病は、きちんと治療を受ければ心配な病気ではありませんが、放置すると合併症を引き起こします。

 たとえば心臓の病気です。甲状腺ホルモン過剰状態で心臓が過活動状態となり、不整脈を起こしたり、心不全になることがあります。

 一番厄介なものが甲状腺クリーゼという病態で、命に関わる重大な病態です。
これは手術や重い感染症などで体が強いストレスを受けた時に起こることがあります。甲状腺クリーゼになると、体温計では計れないほどの高熱、激しい頻脈(1分間に150拍以上)、下痢、流れるような汗、意識状態の混濁、あるいは意識不明といった状態になります。こうした状態になると、非常に危険な状態です。

 最近では治療を受けずにいるバセドウ病の人がずっと少なくなったため、これほどひどい状態になる患者様は、ほとんどいなくなりました。ですが、治療や通院を自己中断し症状がひどくなっているのに通院をされない方などは注意が必要です。

 またバセドウ病で糖尿病になってしまうことも珍しくありません。バセドウ病の一部なのか、新たに合併した糖尿病なのか、これは検査で見極めが必要ですが、バセドウ病によるものならば、バセドウ病の治療で改善します。

橋本病

 橋本病は、中年女性の10人に1人はいるといわれています。病気の原因は自分の免疫系が自分の甲状腺に反応してしまい、その結果、甲状腺に慢性炎症が起きている状態です。

 甲状腺機能が正常であれば、特に問題はありませんが、炎症が進むと甲状腺の働きが低下してくることがあります。自覚症状がなく、甲状腺ホルモンの低下を認めなければ治療の必要はありませんが、甲状腺機能低下状態を生じた場合は、ホルモン補充療法が必要になります。
 非常に稀ですが橋本病がきっかけで甲状腺機能亢進症の状態を引き起こす可能性があり、バセドウ病と間違えられることがあります。急性憎悪という病態で、甲状腺の痛みや発熱、動悸、息切れなどが見られます。すぐに収まることが多いですが、何度も繰り返す場合は手術や、投薬治療を行う必要があります。

 それから橋本病は成人女性に多く見られる病気ですが、不妊症習慣性流産(不育症)とのかかわりの可能性が近年指摘されています。日ごろの月経が安定しないようであれば、一度甲状腺機能の検査を受けてみるのもよいでしょう。いずれにせよ、心当たりのある症状があれば、早めの検査をおすすめいたします。